2014年12月31日水曜日

「キレイ」大人計画プロデュース

最初に一言

「テレビに出てる人と 小劇場に出てる人は 違いすぎ」

だね。
多部未華子ちゃんと小池徹平君がかわいすぎでしょ。
田畑智子ちゃんがかわいいでしょ。
荒川良々がキミワルイでしょ。
他の人はそのまま楽しかったです。田辺誠一さんはメイクとオールバックのおかげで西田征史さんかと思った(休憩まで)。そして松雪泰子さんは休憩まで誰だかわからなかった。。。。女優業は過酷なんですね。
樹木希林さんぐらいだな、大丈夫なのは。

舞台の内容は「モモと時間泥棒」な感じで、まぁどうでもいいし。
ミュージカル仕立てなのも、歌詞が変すぎてかえって良かったです。

なにかなぁ。コクーンでやる必要はなかったんじゃないのかなぁ。ちょっと高くなりすぎだもの。

あ、松尾スズキさんの毛皮のマリーのパロディは面白かったです。

わ、どうでもいい感じが出すぎちゃった。海をゆく者観た後だからね、しょうがないね。
コクーンと相性が悪いんですよ。わたし。

全体的に楽しかったです。


ぜんたいてきにねっ。

「小林賢太郎は、本人と片桐仁が笑えるコントが一番面白い」

クリスマスのPotsunen公演行けたんですね。はい。
ほとんど取れないチケットだったそうで、前回と同じですね。
東京十数回公演、そのあとロンドンとパリって、有名歌舞伎ですかっ!ってくらいなんですけど(^_^;)
凱旋公演があるといいのに〜・・・。(わかる人にわかればいいです)


しかも東京は下北沢本多劇場だけ。
本多劇場は本当に上等なすばらしい劇場なんです。演者の大きさが劇場の大きさとマッチしてるんです。実物の人間はこれぐらいがいいかと、、、が、これ、私がチケット取れなかったらこき下ろしてますよ。もっとでかい劇場にしてとか。

12月25日の公演。
60分くらい。
小林賢太郎さんの集大成という感じでしたけど。すごくは、、、、面白くなかった。
大笑いを期待してはいなかったんですが、洗練された笑いの中にも「ツボ」は欲しかったなというところです。
はぁ、なんでかって考えてたんですけれどもね(5日間、真剣です)。
「自分が面白い笑いしか、つまり自分で笑えるものしか作らない」とおっしゃっていたのでそうなんだと思っていたんですけれども、ラーメンズの時の方がはるかに面白い。今の方が自由なのに、なんで?面白くないの?
ということで、本多劇場からずっとラーメンズのビデオ、andその他の年末の芝居を見ていて思ったんだです。

「小林賢太郎は、本人と片桐仁が笑えるコントが一番面白い」

だよ。
小林賢太郎さんはナンダカンダ言っても、自分と片桐さんが笑えるものを作っていたんじゃないかなと思うんです。
相手を思いやる気持ちって、コントでこそ大切なのかな(笑)。
バナナマンが面白いのは、そういうことなのかな。テレビで頑張っているとか、テレビ的に使いやすいとか、そういうものではなくって、二人で一つなんだなと(^_^;)
若干気持ち悪いですが、コンビで売れた人たちはそれなりに理由があるんだと思います。

ま、つまり、ラーメンズのコントが見たいんですよ。パリとかいいじゃん、行かなくてもさ。でもって、周りをYes manにしないほうがいいんだわな。と、思います。
片桐さんを誰かに取られちゃうよ。

やばい、その前に自分のスライドあげなくちゃ(^_^;)


2014年12月29日月曜日

「海をゆく者」

コナー・マクファーソン作
Cast 小日向文世/吉田鋼太郎/浅野和之/大谷亮介/平田満
2014年12月28日パルコ劇場 千秋楽

私にとって舞台は不思議な存在で、見に行き始めると止まらなくなり、休みのほとんどをその時間に割いてしまいます。
第一次観劇ブームは高校生の時に訪れ、大学受験によって強制終了されました。
今回第二次観劇ブーム、真っ只中。

千秋楽を見ることができた「海をゆく者」があまりにも素晴らしくて、なんとか、どうにか、このモヤモヤを残しておきたくて、久々にブログにすることにしました。

幕が上がると汚いゴミだらけの埃っぽい部屋が浮かんで、窓からの朝日だけがきれいに見えるようなところに、寝起きの飲んだくれのおじさんたちがいるわけです。
舞台芸術が素晴らしくて、本当にくさそうでした(笑)。
一見、なんの意味もないような会話の中に、少しずつ登場人物たちの状況がわかるような言葉が入ってきていて、だんだん「この人はこういう人なんだなぁ」っていうのがわかってきます。
最初は実家に帰ってきたシャーキー(平田満)と兄のリチャード(吉田鋼太郎)と友達のアイヴァン(浅野和之)の3人で舞台を回すんですが、セリフがすごい。どれだけ喋るんだ。しかもいらないセリフが一つもない(最後にわかるんだけど)。しかも細かく笑いを入れてくるし。
で、そこにもう一人の友達のニッキー(大谷亮介)が千鳥足のロックハート氏(小日向文世)を連れてポーカーをしにやってきて、この5人で舞台が進んでいきます。
何も予備知識なしで観に行ったもんで、このセリフの応酬のような舞台で面白く進んでいって、このまままか?と思ったら、舞台の上にシャーキーとロックハート氏だけになったところで急に雰囲気が変わります。。。。これは小日向さんじゃないとできなんだろうなぁ。
ロックハート氏は悪魔で(でも酔っ払うんですけどね人間の体に間借りしてますから)、25年前にシャーキーと牢獄の中でカードをやって負けちゃったからシャーキーの罪を帳消しにしてあげたんだといいますな。で、もう一回その命をかけてカードをやろうと。
ロックハート氏が怖かった。本当に怖かった。体は酔っ払ってるんだけど、目は酔っ払ってないんですよ。さすが。
怖がりながら、私は落語の「死神」のサゲを思い出してたです。五代目の三遊亭円楽師匠の、馬面で怖い方の。
本題に戻ります。今度はシャーキーがその命をかけたカードをするんです。ちなみにリチャード(目が見えないからアイヴァンが代わりにカードを切ります)も参加。
で結局負けてしまうシャーキー、勝った悪魔のロックハート氏に連れて行かれるわけです。もう諦めているシャーキー。状況は全くつかめていないものの、そんな弟を心配して外に出さずまいとする兄。ここで、兄の思いが炸裂するんです。ここは泣きそうになります。
でもね、あまりにもくだらない大どんでん返しがあるんですよ。バカバカしいどんでん返し(^_^)。あまりのバカバカしさに思わず笑って、思わずすっきりしちゃう(^_^)。
「あったよ〜メガネ〜」ってなくなったメガネをかけて出てきた時のアイヴァンの浅野さんのかっこいいことといったら。幕開けからその最後のシーンまでずっと目を細くして、歩幅を狭くして肩をかがめて歩いてたんですよってその時初めて気が付きました。

3時間の長い舞台で、恐ろしいほどの長台詞があり、60歳と55歳の高齢化舞台であるにもかかわらず、全く飽きることがありませんでした。
笑ったかと思ったら、うるさいなぁと思ったり、ちょっと感動したり、星新一ばりにゾクッとしたり、また笑ったり、圧倒されたり。
年末に本当ににいいものを見ました。再演があるのならまた是非行きたいです。

あ、そうだ、誰もマイクつけてませんでしたよね?
つけてたとしても、意味ないくらい声が通ってましたが(^_^;)。ほんとに60歳?